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2020年引退!東海道新幹線700系「のぞみ」遥かなる旅路

 

「カモノハシ」の愛称で親しまれている700系新幹線が、2020年3月のダイヤ改正東海道新幹線から姿を消す。

 

1999年に営業運転を開始し2006年まで製造が続けられた700系新幹線は、速度の遅い0系及び100系を置き換え、東海道・山陽新幹線のスピードアップに貢献した。

 

既に2017年のダイヤ改正で、定期「のぞみ」の運用は終え、臨時列車のみの運転となっている700系。引退の足音は刻一刻と迫っている。

 

今回、引退間際になるとファンがチョー殺到するであろう700系「のぞみ」への乗車を、一足早く果たすことができた。

 

 

700系「のぞみ」で九州から東へ

 

すっぴーは普段東海道・山陽新幹線にはあまーり乗らないので、今回の700系「のぞみ」乗車は中学生の修学旅行以来である。

(ひかりレールスターのE編成には何度か乗った)

 

今回は小倉から東京まで乗車する運びとなった。本当は博多から全区間乗りたかったのだが、小倉で所用があった為断念。

 

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小倉駅の発車標。

臨時列車「のぞみ172号」の到着を今や遅しと待つ。発車標は在来線とは異なりフルカラーLEDで、情報量が非常に多い。

発車5分前にホームに上がった。

 

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博多へ向かう、下り列車のN700系

現在定期運用の「のぞみ」はすべてN700系に統一されている。

N700系も「700」の数字を冠していることから、700系の完成度の高さが伺える。「N」は、newやnextの意味合いがある。

700系は現在の東海道・山陽新幹線のスタンダードを築き上げた形式だ。

 

そして、定刻通り700系が入線。

 

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んーーーーカッコイイ!!!!!

何故か500系より時代を感じる独特の顔。まさに「カモノハシ」である。

500系とは異なり、先頭車両の乗務員室扉の直後にも客用扉が設けられている。

 

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残念なことに、行き先表示器が幕式の東海C編成ではなく、西日本B編成であった。幕を撮りたかったのに。。残念。

現在全国の新幹線で幕式の行き先表示器を積んでいるのは東海のC編成だけである。2020年3月の引退とともに新幹線電車から幕式の行き先表示器が消える。

鉄道車両では、表示の変更などをメモリの書き換えで対応できる、保守性の良いLEDの表示器が主流になりつつある。

今回乗車した700系B編成は3色LEDの表示器である。

 

700系新幹線の車内探索、そして本州へ突入

 

早速車内に入る。

 

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B編成の普通車濃い青の座席が並ぶ。

山側が2列、海側が3列で新幹線車両の標準的な配置だ。

座面や背もたれも分厚く、N700系のような薄さを感じない良い座席だ。N700系と比べても前席の圧迫感は変わらないように感じた。

N700系の座席の背もたれ上部には、移動する際に掴まることのできる把手があるが、700系B編成ではその代わりとして肩部に滑り止めが付いている

天井の造形と照明の配置は非常にシンプルで、悪く言えばN700系よりも殺風景に感じた。あと、蛍光灯カバーの傷みが気になった。多分頭上ラックの荷物の取りおろしなどで傷が入ったと思われる。写真は撮り忘れた。

 

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車内の案内表示もN700系のフルカラーLEDとは異なり、3色LEDである。

サイズも一回り小さいが、そこまで視認性が悪いようには感じない。

 

ほどなく列車は小倉駅を出発した。

 

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N700系より窓が大きく開放感あふれる車内。景色も見やすい。

車体強度の問題などで致し方ない部分もあるが、せっかくなら窓は大きい方が良い。

 

昼ご飯に、小倉駅駅弁を購入。

 

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「松栄軒」の「鹿児島黒豚ステーキ&牛すき焼き弁当」1,200円也。

この日の朝はロクなものを食べていなかった為、ガッツリ肉を食いたかったのだ。

 

ステーキすき焼きの二種類を味わうことができる。弁当用に冷えていても美味しく食べられるよう、しっかりした味付けで美味しい。お腹が空きすぎて超早食いしてしまった。

 

食べ終わった頃には、既に九州を離れ山口県へ。

 

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山陰・山陽地方でよく見られる石州瓦の赤い屋根の家々が続く。海峡を越えたことを実感する。

 

程なく新山口駅に停車。

 

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新山口ってこんな転車台あったっけ!?

と思って調べたら、なるほど、SLやまぐち号が走っているから転車台が必要だそう。

転車台を中心に赤いキハがたくさん昼寝している。国鉄感漂う風景だ。

 

新山口を出発した700系「のぞみ」は、山陽の晴れ渡る空の下を快走する。

 

徳山が近づくと速度を落とし、カーブを抜けていく。右手には瀬戸内海コンビナートが。

 

再びトンネルの連続する区間が続き、特に面白くもないのでグリーン車の様子を記録。

 

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電球色の光に包まれた落ち着いた空間。

カフカの座席。良いなあ〜。N700系のように、リクライニングを使用した際に座面も連動して動くチルト機構は備わっていないが、グリーン車として十分立派な座り心地だ。

惜しむらくは車端部席以外はコンセントが付いていない点である。

 

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普通車と異なりカーペットが敷いてあり、高級感漂う。カーペットもちゃんとメンテナンスをしているようで、シミや汚れは見当たらない。

 

長居するのは良くないのでパパッと写真を撮って退散した。

 

所変わって普通車のデッキ

 

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非常にシンプルに纏められている。

N700系のデッキは壁面パネルがシルバーメタリックに塗装されて多少の色気はあるが、700系は一切飾り気がない。実用一辺倒と言ったところである。

 

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洗面台も白一色の空間。コート掛けのフックが備わる。メンテナンスの簡便さを意識しているようだ。

 

大きな窓から車窓を楽しむ

 

車内を色々と探検していると、広島駅に到着。

 

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次の停車駅は岡山駅であるため、乗り間違い防止の放送がしつこいぐらいなされる。列車によっては福山駅に停車する「のぞみ」もあるし、間違って乗る人もいるかもしれない。

確かに、間違って乗って岡山まで連れて行かれたらタマッタもんじゃない。

 

広島県を一瞬で通過し、岡山駅に到着。

 

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在来線の線路には117系が!

その昔京阪神新快速で活躍した椅子フカフカの名車である。

117系はつい3年ぐらい前まで下関でよく見かけていたのだが、いつのまにか見なくなった。みんな岡山に転属になったのか…?

岡山駅近くのビル群。大都会岡山。

 

そして、

 

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ヤラカシタ。完璧寝落ちして新大阪駅到着新神戸も停車だが、寝ていて気付かなかった。

 

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ビルの群れがずっと続く。大都会岡山の比ではない。

 

そして、歴史ある京都を出発し滋賀県に入ると、一気に田園風景が広がる。

 

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ザ・日本

という感じ。

米原駅を通過すると、伊吹山を望みながら、東海道新幹線の難所である天下分け目の関ヶ原を越えて行く。

 

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この区間の冬は、まるで北国のように雪が降り積もる18きっぷで在来線に乗った時には相当な積雪があった。新幹線も冬季はしばしば遅れるようである。

天気も悪くなってきた。

 

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岐阜羽島駅を通過すると天候は回復し、日本の治水の歴史に名を残す木曽三川を渡って700系は東へ急ぐ。

 

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名古屋鉄道赤いレトロな電車と並走。

名鉄の車両に付いている車両番号のフォントは非常に独特である。子供の頃、電車の図鑑で見て、何故か恐怖を感じていた。笑

 

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ワイドビュー383系

普段見ない車両が次々と現れて興奮気味のすっぴー。


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そして、名古屋駅に到着。

さすが、三大都市のひとつだけあって風格がある。ビル高いたかーい!

 

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名古屋駅を出発すると南進し、豊橋あたりまでは家々が続く。並走する在来線も列車がひっきりなしに走る。

やがて静岡県に突入し、浜名湖畔を掠めて再び東へ進路をとる。

まーた天気が怪しくなって来た。

 

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さすが茶の生産量日本一静岡県。本当にずーーーっと茶畑が続いている。最近波佐見焼の急須を手に入れたので、静岡のお茶を淹れてみたい。

 

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700系は静岡駅を通過し、ほどなく富士山の麓へ。残念ながら静岡県は天気が悪く、富士山は望めない富士川は満々と水を湛えている。

富士川を渡るとすぐに新富士を通過。

 

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その後、熱海駅まではトンネルが連続する区間だ。

首都圏に近いリゾートと言えば「熱海」のイメージがあるのだが、東京の人はよく行くのだろうか。九州人のすっぴーの中では、近場のリゾートと言えば宮崎なのだが。

熱海駅を通過すると天気が回復してきた。

北東に進路を取り、ラストスパートの700系。東京はもうすぐだ。

 

終着駅「東京」に向けてラストスパート

 

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横浜駅到着の10分ほど前に到着放送がなされた。隣で寝ていたビジネスマンが目を覚ます。

「のぞみ」は名古屋から新横浜までノンストップで爆走するが、1時間以上停車しない列車に乗るのはあまりない経験だ。

我が九州では、日豊本線特急「にちりん」の佐伯〜延岡間も、行き違いの停車を除けば1時間以上乗りっぱなしである。

 

新横浜に近づくと、夕焼けに染まる無数の高層ビル群が現れる。

ああ東京に来たんだ〜という実感が湧く。まだ横浜なんだけどね。

 

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横浜駅を出発するとあっという間に品川駅に到着し、多くの人が降りてしまった。東京駅まで乗り通す人は案外少ないらしい。

 

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品川駅を出ると、在来線と並走。すでに東京は帰宅ラッシュの時間だ。多くの人が通勤列車に詰め込まれている。700系はゆっくりと終点の東京へ到着した。

 

遥かなる5時間の旅が終わった。もっと乗っていたかったなあ。

 

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700系の車内表示器に「東京」の文字が見られるのもあと少し。


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700系を降りる。「トーキョー」の空気を感じる瞬間。我が九州とは何だか違うのだ。

 

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向こうの線路にも700系!!「こだま」か「ひかり」だろうか。

せっかく乗車したので記念に、ホームの端まで行って700系を撮影した。N700系とのツーショットだ。

 

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東京駅のホームから。

ありがとう700系。

 

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せっかくなので、夕方の空と柔らかな光に染まる美しい東京駅を写真に収める。

最初「八重洲口」に出てしまって四苦八苦しながらこちら側に出て来られた。笑

 

ということで!今回は東海道新幹線700系「のぞみ」を大特集いたしました!

ほんと、早めに乗っておくことをオススメします。

絶対ファンが殺到するので。

 

ちなみに今回使った切符は「EX早得」という商品だ。

インターネット限定だが、3日前までの予約で片道17,400円(土休日は17,000円)で乗ることが出来た。通常価格は博多からだと22,950円もするので、随分とお得に感じる。

飛行機と比べるとどうしても所要時間はかかるが、3日前でもこの値段であれば、新幹線も消して悪い選択肢ではない。

飛行機は直前の予約は価格が安くない上、格安のLCC成田発着でちょっと不便だ。乗り換えなしで品川・東京に行けて、車内でゆっくり過ごすことができる新幹線もたまには良いのでは〜っとすっぴーは思うんだなあ。